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2008年6月15日 (日)

アルカイック工房の竹ペン

Bamboopen1

アルカイック工房のBAMBOO PEN 上から T・M・Sです。BAMBOO PEN T は「しな竹」で作りました。とても肉厚で自然の模様が奇麗な竹です。名の通り中国の竹で30年以上も前に京都の竹材店で購入しました。現在ではこの竹は中国から輸入されていないようです。

BAMBOO PEN M・S は阿蘇地方に自生する良質の矢竹を加工して竹ペンを作りました。阿蘇地方には良質な「矢竹」が豊富に自生していて、竹ペン作りの竹材集めには事欠きません。

熊本県は日本でも南に位置し温暖な気候ですから良質の竹が育ちます。しかも阿蘇地方は標高が高い(高森町で560~800m)ので寒暖の差が大きくさらに良質の「矢竹」が育ちます。昔は「矢竹」を自前で調達することが難しく、竹材集めに苦労しましたが、現在では豊富な竹材に恵まれて納得のできるBAMBOO PENを制作できるようになりました。
BAMBOO PEN S・Mは矢竹の節の固い部分がペン先になるように切断し蒸籠で蒸し、「あぶら抜き」をして乾燥させます。

竹の「あぶら抜き」には「乾式さらし」と「湿式さらし」の二通りがあります。「乾式さらし」は竹を炭火であぶって油抜きをする方法で「湿式さらしは」普通は苛性ソーダを溶かした熱湯で油抜きをする方法です。

アルカイック工房では薬品は一切使用せず、蒸籠で蒸して油抜きをしています。竹ペンの油抜きでは「乾式さらし」は適当ではありません。「乾式さらし」ではよほど長い年月をかけて乾燥させなければ出来上がった竹ペンを水でぬらしたときに、ペン先が開きすぎて書き味の良い竹ペンはできません。竹ペンの竹材のさらしは「湿式さらし」がよいのです。矢竹をペンの寸法に切断してから蒸籠で蒸す方法が出来上がった竹ペンの書き味が最も良くなるさらし方なのです。

「湿式さらし」は「乾式さらし」より、幾分か竹の表面の艶が損なわれますが、出来上がったペンの書き味にはかえられません。高級な日本画の筆に使用されている矢竹の筆軸と比べるとアルカイック工房のBAMBOO PEN は艶がないように見えるのは「さらし方」の違いによるものです。筆軸は矢竹を自然乾燥させていますので、矢竹本来の艶がよく出ています。しかしこの方法だと出来上がったペン先は開きすぎてしまい書き味の良いペンはできません。

今回、東京銀座伊東屋本店からアルカイック工房のBAMBOO PENの注文が来ました。ありがとうございます。6月28日から銀座本店で販売していただけることになり、明日注文の商品を発送いたします。

Bamboopen2

Bamboopen3 

つるべ風のペンたてが良いのか普通のペンたてが良いのかわからないので、両方送ることにしました。販売担当者にいいほうを使っていただければと思います。

お客様の「おためし書き」用の竹ペンとペンたてもお送りいたします。今後ともよろしくお願いいたします。

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